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生命保険

エンベディッド・バリュー:保険会社の真の価値を測る

- エンベディッド・バリューとは 保険会社は、顧客から保険料を受け取り、それを運用しながら、万が一の際に保険金を支払うという事業を行っています。そのため、保険会社の本当の収益力は、単年度の業績だけで判断するのではなく、将来にわたって得られる利益も含めて評価する必要があります。 そこで重要になるのが「エンベディッド・バリュー(EV)」という指標です。 EVは、将来顧客に支払う保険金と、保険料の運用益を予測し、現在の価値に割り引いて計算します。 つまり、保険会社が現在保有している保険契約に、将来どれだけの利益を生み出す力があるのかを、ひとつの数値で表しているのです。 従来の会計方法では、保険契約から得られる利益は、契約期間中に少しずつしか認識されませんでした。しかし、EVを用いることで、将来得られるであろう利益を現在の価値で評価することができるようになり、保険会社のより長期的な収益力を明らかにすることが可能になりました。 このように、EVは、保険会社の実質的な価値を測る上で非常に重要な指標として、投資家やアナリストから注目されています。