
介護が必要になったら?知っておきたい「要介護認定」
- 介護が必要な状態と要介護認定
人は誰しも、年齢を重ねるにつれて身体機能が衰え、若い頃のようにスムーズに動けなくなることがあります。また、病気や怪我によって、これまで通りの生活を送ることが難しくなる場合もあるでしょう。 このような、加齢や病気、怪我などが原因で日常生活に支障が生じ、一人では生活を送ることが困難な状態を「介護が必要な状態」といいます。
日本では、このような状況に備え、誰もが安心して暮らせるよう、公的な介護保険制度が設けられています。この制度では、介護が必要な状態になった場合、介護サービスを利用するための様々な支援を受けることができます。
そして、介護保険制度の中核を担うのが「要介護認定」という制度です。これは、年齢を重ねたり、病気や怪我などによって日常生活に支障が出てきた場合に、どの程度の介護が必要なのかを公平に判定するものです。具体的には、食事や入浴、排泄などの日常生活動作や、認知機能などについて、専門の職員が自宅を訪問し、心身の状態を詳しく調査します。
そして、その調査結果に基づき、要支援1・2、要介護1~5の7段階のいずれかの区分に認定されます。この認定結果に基づいて、利用者一人ひとりに合わせた介護サービスの利用計画(ケアプラン)が作成され、自宅での介護サービスや施設への入所など、必要なサービスを受けることができるようになります。