
意外と知らない?雑所得の基礎知識
- 雑所得とは
所得税の確定申告書を作成する際には、収入を10種類に分類する必要があります。その中の9種類、例えば利子から得られる所得や、土地や建物の賃貸による所得などに当てはまらない所得を「雑所得」と呼びます。
雑所得は、所得税法上、明確な定義はされていません。しかし、「その他の所得」と定義されていることから、給与や事業による所得のように、継続的・反復的に発生するものではなく、一時的・臨時的に発生する所得であるという特徴があります。
例えば、懸賞の当選金や講演料などが雑所得に該当します。これらの収入は、継続的に発生するものではなく、一時的に発生するものです。また、FXや株式投資による利益も、原則として雑所得として扱われます。ただし、株式投資で得た利益については、一定の要件を満たす場合には、申告分離課税を選択することも可能です。
雑所得は、他の所得と比べて、税金計算のルールが複雑な場合もあるため、注意が必要です。確定申告の際には、税務署や税理士に相談するなどして、正しい処理を行うようにしましょう。