
保険と身体的危険:知っておきたい『現症』『既往症』
「身体的危険」とは、文字通り身体の状態が保険事故の発生率に影響を与える可能性のことを指します。わかりやすく言うと、健康状態や体質によって、病気やケガなどのリスクが変わってくるということです。
例えば、肥満体型の方はそうでない方に比べて、糖尿病や高血圧などの生活習慣病にかかるリスクが高くなる傾向があります。統計データにも、その傾向は顕著に表れています。このように、身体的な特徴が保険事故の発生率に影響を与える可能性がある場合、その特徴を「身体的危険」と呼ぶのです。
保険会社は、保険料を決定する際に、この「身体的危険」を考慮に入れます。具体的には、健康診断の結果や既往歴などを参考に、保険加入者をリスクに応じて分類し、保険料を算出します。そのため、健康状態が良い人ほど、保険料は安くなる傾向にあります。
「身体的危険」は、生まれつきの体質だけでなく、日々の生活習慣によっても変化します。バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠など、健康的な生活習慣を心がけることで、「身体的危険」を減らし、健康状態を維持していくことが重要です。