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保険のオープン・カバーとは?任意再保険との違いやメリットを解説

- オープン・カバーの概要 オープン・カバーとは、保険会社が自社の抱える危険を他の保険会社に分散する手段である再保険の取引方法の一つです。これは、あらかじめ定められた契約に基づいて、特定の種類の危険を、都度申し込みを行うことで再保険に付すことができる仕組みです。 保険会社は、顧客との保険契約を通じて様々な危険を負います。これらの危険を分散し、万が一の際に備えて経営の安定化を図るために再保険は重要な役割を担っています。再保険には、大きく分けて任意再保険と特約再保険の二つがあります。 任意再保険は、個々の危険ごとに再保険の申し込みと引き受けの判断が行われます。一方、特約再保険は、あらかじめ再保険契約を締結し、契約で定められた範囲の危険は自動的に再保険されます。 オープン・カバーは、これらの任意再保険と特約再保険の中間的な性質を持つと言えます。オープン・カバーでは、事前に再保険会社との間で、対象となる危険の種類や範囲、保険金額、保険料率などの条件を定めた包括的な契約を結びます。そして、実際の危険発生時には、その都度、合意済みの条件に基づいて再保険の申し込みを行います。 オープン・カバーは、任意再保険のように個々の危険について再保険の申し込みを行う必要がないため、手続きが簡素化され、迅速な対応が可能となります。また、特約再保険のように自動的に再保険されるわけではないため、保険会社は自社の判断で必要な危険のみを再保険に付すことができます。