
減価償却の基礎知識
- 減価償却とは
減価償却は、会社が事業で使う建物や機械などの固定資産の価値が、時間とともに減少することを費用として計上する会計処理です。
例えば、工場で製品を作るために使う機械を想像してみてください。この機械は、長年使うことで徐々に古くなり、部品も摩耗して、いずれは動かなくなってしまいます。このように、時間とともに価値が減っていくことを「減価」といいます。
減価償却では、この価値の減少分を、機械の使える期間(耐用年数)にわたって費用として計上していきます。機械の購入金額を一度に費用として処理するのではなく、耐用年数にわたって少しずつ費用化していくことで、利益と資産をより正確に把握することができるようになります。
減価償却は、企業の税金計算にも影響を与えます。減価償却費を計上することで、利益を圧縮し、税負担を軽減することができるからです。
減価償却の方法は、定額法、定率法などいくつか種類があります。どの方法を使うかは、企業の状況や固定資産の種類によって異なります。