
契約の種類と特徴:要物契約とは?
- 契約の種類
私たちの日常生活は契約であふれています。例えば、スーパーでお菓子を買うのも、スマートフォンでアプリをダウンロードするのも、すべて契約に基づいた行動です。
契約は、大きく「諾成契約」と「要物契約」の2つに分類されます。
「諾成契約」は、当事者間の合意のみで成立する契約です。口頭でも書面でも、双方の合意があれば契約は成立します。 スーパーでの買い物はこの典型的な例で、買い手は商品と引き換えにお金を支払う意思表示をし、お店側はその意思表示を受け入れて商品を提供します。このように、特別な手続きや書類は必要なく、合意だけで成立するのが諾成契約の特徴です。
一方、「要物契約」は、当事者間の合意に加えて、契約の対象となる物または権利の引渡しが必要となる契約です。例えば、友人に自転車を貸す場合は、単に貸す意思表示をするだけでは契約は成立しません。実際に自転車を渡して初めて契約が成立します。このように、要物契約は、合意に加えて物の引渡しという行為が必要となるため、諾成契約に比べて成立要件が厳格と言えます。
契約は私たちの生活に密接に関わっており、その種類も多岐にわたります。契約の種類を理解することは、トラブルを未然に防ぎ、円滑な社会生活を送る上で非常に重要です。