
知っておきたい保険の知識:推定全損とは?
- 推定全損の概要
「推定全損」という言葉をご存知でしょうか?これは、加入している保険で実際に物が壊れてなくなった場合だけでなく、修理費用が高すぎる場合にも「全損」として扱われるという、重要な考え方です。
例えば、大事に乗っていた車が事故で大きく壊れてしまったとしましょう。この時、修理工場で見積もりを取った結果、修理費用が車の価値をはるかに超えてしまうようなケースが考えられます。このような場合、たとえ車は物理的には残っていても、経済的な視点から見ると、修理して再び使うよりも、新しい車を購入する方が合理的と言えるでしょう。このような場合に適用されるのが「推定全損」です。
推定全損は、主に火災保険や自動車保険といった、物の損害を補償する損害保険において重要な概念となっています。保険金の支払い手続きにおいても重要な要素となるため、いざという時に備え、正しく理解しておくことが大切です。