
契約者配当金:保険料の返戻金とは?
- 生命保険の保険料の仕組み
生命保険に加入すると、毎月または毎年保険料を支払います。この保険料は、加入者一人一人に合わせて計算されていると思っていませんか? 実は、将来の出来事を統計的に予測して計算されているのです。
生命保険会社は、加入者が将来どれくらい長生きするか(予定死亡率)、集めた保険料をどれくらいうまく運用できるか(予定利率)、保険事業にどれくらい費用がかかるか(予定事業費率)を契約時に見積もって保険料を決めています。
まず「予定死亡率」とは、同じ年齢や性別の人が、将来どのくらいの確率で亡くなるのかを統計データに基づいて推計したものです。 死亡する人が多ければ、保険会社は多くの保険金を支払う必要があり、保険料は高くなります。
次に「予定利率」とは、集めた保険料を運用して、どれくらいの利益を得られるかを予測したものです。 この利率が高いほど、保険料収入が増え、保険料を安く設定できます。
最後に「予定事業費率」とは、保険会社が保険事業を行う上でかかる費用を、保険料収入に対してどれくらいの割合と見積もるかを示したものです。 人件費や広告費などが含まれ、この割合が低いほど、保険料は安くなります。
このように、生命保険の保険料は、様々な要素を考慮して複雑な計算を経て算出されています。 将来の不確実な出来事を予測して保険料を設定しているため、加入者一人一人に完全に合わせた金額ではありませんが、多くの人が加入することで、リスクを分散し、相互扶助の仕組みが成り立っているのです。