その他 企業価値評価の要!CAPMモデルを解説
- CAPMモデルとはCAPMモデルは、Capital Asset Pricing Modelの略称で、日本語では資本資産価格モデルと呼ばれ、企業の価値を決める評価において欠かせない計算モデルです。企業は事業を行うために、株式の発行や銀行からの借入などを通じて資金を集めます。これは、いわば投資家から資金を預かり、その資金で事業を行うという形になります。しかし、投資家からすると、預けた資金は少しでも多く増えて戻ってきてほしいと考えるのが当然です。そのため、企業は事業で得た利益の一部を配当金として投資家に還元したり、投資家が株式を売却することで利益を得られるように、株価の維持・向上に努める必要があります。CAPMモデルは、企業が株主に対してどれだけの収益率を期待されているのか、つまり投資家に対して約束すべき利回りを算出するために用いられます。この利回りは、株主資本コストとも呼ばれます。CAPMモデルは、市場全体の動きと、個々の企業の株式が持つリスクを考慮することで、適切な期待収益率を算出します。
