原状回復

法律に関すること

賃貸トラブル回避!原状回復の基礎知識

- 原状回復とは 賃貸住宅を退去する際、「原状回復」という言葉がよく聞かれます。これは、借りた部屋を入居時の状態に戻すことを意味します。しかし、実際には、入居時と同じ状態に戻すことが難しいケースも少なくありません。そこで重要となるのが、「原状回復義務」の範囲です。 原状回復義務とは、借主が負う、部屋を借りていた当時の状態に戻す義務のことを指します。ただし、これは「すべてを新品同様に修繕しなければならない」ということではありません。法律上、借主は、通常の生活を送る上で生じた損耗については、修繕義務を負いません。これを「通常損耗」と呼びます。 例えば、家具の設置による床や壁紙の多少の色あせや、畳の日焼けなどは、通常損耗に該当します。一方、故意または過失によって生じた破損や汚れは、借主の責任において修繕する必要があります。具体的には、飲み物をこぼしてできたシミや、ペットによる壁紙の破損などが挙げられます。 原状回復義務をめぐっては、貸主と借主の間でトラブルが発生することも少なくありません。トラブルを避けるためには、入居前に契約書をよく確認し、原状回復の範囲や費用負担について、貸主と十分に話し合っておくことが重要です。また、入居時の状態を写真や動画で記録しておくことも、後々のトラブル防止に役立ちます。
火災保険

賃貸住宅に住むなら!家財保険のススメ

- 賃貸住宅と家財保険 賃貸住宅に住むということは、他人の所有する建物に住まわせてもらうということです。そのため、建物の所有者である大家さんは火災保険に加入して、建物自体を火災や水害などのリスクから守っていることが一般的です。しかし、ここで注意が必要なのは、火災保険で補償されるのはあくまでも建物自体であり、そこに住む人の家財は対象外だということです。 つまり、もしも火災や水漏れなどが発生して、自分の持ち物である家具や家電、衣類などが損害を受けてしまった場合、大家さんの火災保険では補償されず、自己負担となってしまいます。 そこで大切になってくるのが家財保険です。家財保険は、火災や水漏れ、盗難など、様々な事故によって自分の家財が損害を受けた場合に、その損害を補償してくれるものです。賃貸住宅の場合、建物自体は大家さんの所有物ですが、家具や家電、衣類などは自分の持ち物です。これらの持ち物は、火災や水漏れなどで損害を受けてしまうと、修理や買い替えに高額な費用がかかってしまう可能性があります。家財保険に加入していれば、このような場合に保険金を受け取ることができ、経済的な負担を大きく減らすことができます。 安心して賃貸住宅に住み続けるためにも、家財保険への加入を検討することをおすすめします。