
元受保険:再保険との関係を理解する
- 元受保険とは
元受保険とは、保険会社が個人や法人といった保険を求める側と直接契約を結ぶ保険のことを指します。つまり、私たちが日常生活で保険会社と契約して加入する保険のほとんどが、この元受保険に該当します。
具体例として、自動車を所有する際に加入が義務付けられている自動車保険や、住宅ローンを組む際に加入する火災保険、万が一に備えた死亡保障や医療保障を目的とする生命保険などが挙げられます。
これらの保険は、保険会社が保険料を受け取る代わりに、事故や病気、死亡といった予期せぬ出来事が発生した際に、契約内容に基づいて保険金を支払うという仕組みになっています。
元受保険と対比される概念として、「再保険」があります。再保険とは、保険会社が自社の引き受けた保険リスクの一部または全部を、他の保険会社に再び保険をかけることを指します。再保険は、巨大な災害リスクなどに備え、保険会社の経営安定化を図る目的で利用されます。
このように、私たちが普段何気なく加入している保険も、実は「元受保険」と「再保険」という二つの仕組みに支えられています。