
保険金支払いと免責証書の関係
- 免責証書とは
免責証書とは、事故などで怪我をしたり、物が壊れたりして損害を受けた人が、加害者側の保険会社から損害賠償金を受け取った後、加害者本人に対して、その後一切の損害賠償請求をしないことを約束する書類です。
交通事故や医療事故など、誰かの行動が原因で損害が発生した場合、被害を受けた人は、加害者に対して直接損害賠償を請求することができます。これは被害者の当然の権利です。しかし実際には、加害者側の保険会社が間に入って、被害者に代わって損害賠償金を支払うケースがほとんどです。保険会社が損害賠償金を支払う場合、被害者は加害者本人に対して、その後一切の損害賠償請求を行うことができなくなります。
免責証書は、このような場合に、将来、被害者と加害者の間で、損害賠償に関してトラブルが発生することを防ぐために作成されます。免責証書には、事故の内容や日付、損害賠償の内容、そして加害者に対する請求権を放棄する旨が明記されます。
免責証書を作成する際は、記載内容をよく確認することが重要です。特に、将来発生する可能性のある損害についても請求権を放棄することになるため、内容を理解した上で署名する必要があります。