企業価値

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企業の自由度を示す「フリーキャッシュフロー」とは?

- フリーキャッシュフローとは -# フリーキャッシュフローとは 企業が事業活動を通じてどれだけの自由に使えるお金を生み出しているかを示す指標である「フリーキャッシュフロー」。 これは、本業の営業活動で得たキャッシュフローから、事業を継続するために必要な設備投資や運転資金などを差し引いた金額のことを指します。 もう少し具体的に説明すると、商品やサービスの販売などによって得られた営業キャッシュフローから、工場や機械設備などへの投資費用である設備投資額を差し引くことで算出されます。このフリーキャッシュフローがプラスであれば、企業は自由に使えるお金を生み出せていることを意味し、反対にマイナスであれば、本業で稼いだお金だけでは設備投資などを賄えていない状態であることを示します。 では、企業は自由に使えるお金を何に活用するのでしょうか? 代表的なものとしては、借入金の返済、株主への配当金の支払い、自社株買い、新規事業への投資などが挙げられます。フリーキャッシュフローが潤沢であれば、企業はこれらの活動を通じて、企業価値の向上や更なる成長を図ることが可能となります。 一方で、フリーキャッシュフローが不足している場合は、新たな借入や増資などによって資金調達を行う必要が出てきます。このように、フリーキャッシュフローは企業の財務状況や経営の自由度を測る上で非常に重要な指標と言えるでしょう。
生命保険

エンベディッド・バリュー:保険会社の真の価値を測る

- エンベディッド・バリューとは 保険会社は、顧客から保険料を受け取り、それを運用しながら、万が一の際に保険金を支払うという事業を行っています。そのため、保険会社の本当の収益力は、単年度の業績だけで判断するのではなく、将来にわたって得られる利益も含めて評価する必要があります。 そこで重要になるのが「エンベディッド・バリュー(EV)」という指標です。 EVは、将来顧客に支払う保険金と、保険料の運用益を予測し、現在の価値に割り引いて計算します。 つまり、保険会社が現在保有している保険契約に、将来どれだけの利益を生み出す力があるのかを、ひとつの数値で表しているのです。 従来の会計方法では、保険契約から得られる利益は、契約期間中に少しずつしか認識されませんでした。しかし、EVを用いることで、将来得られるであろう利益を現在の価値で評価することができるようになり、保険会社のより長期的な収益力を明らかにすることが可能になりました。 このように、EVは、保険会社の実質的な価値を測る上で非常に重要な指標として、投資家やアナリストから注目されています。
生命保険

生命保険会社の企業価値を測る「EV」とは?

- 「EV」の概要 「EV」とは、「エンベディッド・バリュー」の略称で、生命保険会社が持つ将来の収益力を示す指標です。生命保険会社は、私たちが加入する保険契約を通じて保険料を集め、それを運用することで利益を生み出しています。この運用によって得られる将来の利益も含めて、会社全体としての価値を測る尺度として「EV」は用いられます。 私たちが株式投資などを行う際、企業の将来性を判断することは非常に重要です。その際、企業全体の経済的な価値を表す「企業価値」は重要な判断材料となります。「EV」は、この企業価値を測る上で、特に生命保険会社にとって重要な指標となるのです。 生命保険会社は、集めた保険料を将来の保険金や給付金の支払いに備えるだけでなく、株式や債券などで運用し、そこから収益を得ています。そのため、生命保険会社の企業価値を評価するには、現在保有する契約から将来にわたって発生する収益や費用を適切に見積もる必要があります。「EV」は、まさにこの将来発生する収益と費用のバランスを評価し、生命保険会社の収益力を明らかにする指標と言えるでしょう。