
保険会社の安全性指標:ソルベンシー・マージン比率とは?
- ソルベンシー・マージン比率とは
保険会社は、私たちが支払う保険料を運用したり、万が一の事故や病気の際に保険金を支払ったりすることで事業を行っています。そのため、将来にわたって安定して事業を継続できるかどうかが重要なポイントとなります。
この安定性を測る指標の一つが「ソルベンシー・マージン比率」です。これは、保険会社が保有する資産から負債を差し引いた金額(純資産)が、どれくらいリスクに見合っているかを示すものです。
リスクとは、例えば、予想外に多くの保険金支払いが発生した場合や、運用している資産の価値が大きく下落した場合などを指します。
ソルベンシー・マージン比率は、このリスクの大きさに比べて純資産が十分に大きければ高い数値となり、小さければ低い数値となります。
つまり、ソルベンシー・マージン比率が高いほど、保険会社は将来の保険金支払いや予期せぬ損失発生時にも顧客への保障を継続できる可能性が高い、つまり健全性が高いことを意味します。
逆に、ソルベンシー・マージン比率が低い場合は、経営状況が悪化した場合に保険金の支払いが滞ったり、最悪の場合には会社が倒産してしまうリスクも高まります。
そのため、保険会社を選ぶ際には、財務状況を表す指標の一つとして、ソルベンシー・マージン比率にも注目することが大切です。