
生活協同組合の要!日本生協連とは?
- 日本生協連誕生の背景
日本生協連は、1951年3月、戦後の混乱期に人々の生活を支えたいという強い思いから設立されました。当時、日本は戦争の傷跡が深く、人々の暮らしは非常に厳しいものでした。戦争の影響で生産力は低下し、生活必需品である食料や衣料品などは慢性的に不足していました。さらに追い打ちをかけるように、激しいインフレーションが進行し、貨幣価値は下落。人々の生活は困窮を極め、不安な日々が続いていました。
このような状況下、安全な商品を安定的に供給し、人々の生活を守りたいという思いから、各地で生活協同組合が設立されていました。生活協同組合は、組合員が出資金を出し合って共同で運営する組織です。組合員自らが利用者であるため、安全な商品の提供や生活の向上といった共通の目的を達成するために力を合わせていました。
そして、より大きな力を持ち、全国の人々に貢献するために、各地に点在していた生活協同組合が手を取り合い、全国組織として誕生したのが日本生協連です。日本生協連は、設立当初から、安全・安心な商品の提供、組合員の生活向上、平和な社会の実現を目指し、活動を続けてきました。